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自宅のネット回線、もっと快適にしてみなイカ?
こんにちは、雷奈(@raihatori)です。
突然ですが、読者の皆さんは自宅の固定インターネット環境はありますでしょうか?一人暮らしをされている20代ぐらいまでの若い世代の方は自宅に固定回線が無く、携帯電話のパケット通信だけでまかなっている方もいらっしゃるかと思います。
※固定電話やパソコン自体を置いていない方もいるのでは…?
もし自宅に固定回線があるという方!念のため回線の「種別」をチェックしてみてください。回線種別のチェック方法は…
- 回線契約時の契約書を見る
- ご契約のプロバイダのマイページで契約内容を確認する
- プロバイダからの請求書を見る
以上のような方法で確認できると思います。契約内容等を確認した結果、「ADSL」の表記があった場合…あと2〜3年ほどでADSL接続サービスが終了するので、早めに乗り換え先の回線を検討することをおすすめします。
役目を終えつつあるADSL
光回線の整備が追いついていないごく一部の地域(離島・山間部・交通至便地域等)を除いて、2024年(令和6年)3月31日までにNTT東西2社とソフトバンクによるADSL回線でのインターネット接続サービスが終了する予定です。
ADSLサービス終了までのスケジュール
2016年(平成28年)6月30日:NTT東西2社(NTT東日本・NTT西日本)「フレッツADSL」新規申込受付終了
(フレッツ光サービス対象外の地域を除く)
2019年(平成31年)2月28日:ソフトバンク「Yahoo!BB ADSL」新規申込受付終了
2020年(令和2年)3月以降順次:ソフトバンク「Yahoo!BB ADSL」を一部地域から段階的に終了
(終了時期が近づいた地域の方には2〜3ヶ月前を目処にソフトバンクから案内文書が郵送で届くようです)
2023年(令和5年)1月31日:NTT東西2社「フレッツADSL」サービス終了
(フレッツ光サービス対象外の地域を除く)
2024年(令和6年)3月31日:ソフトバンクの「Yahoo!BB ADSL」サービス完全終了
なぜ、ADSL接続サービスが終了するのか。一番大きな理由は「回線設備の老朽化」です。
15年以上も前にADSL向けの保守・修理部品の製造が打ち切られており、保有在庫も僅少になってきているため、これ以上の安定的なサービス提供を継続することが難しくなったことから事実上「光回線への完全移行」が決まったということです。
もう一つの理由としては、2度目の大阪万博が開催される2025年(令和7年)までに電話回線も現行の固定電話網からIP網への移行を進めるために新しい回線規格へ置き換える必要があることが挙げられます。
これに合わせて、まだ光回線が行き届いていない地域でも極力早い時期に光回線サービスを利用できるようにするため整備が進められています。
例えば、鹿児島県の屋久島では一昨年(2019年)になってようやく光回線が行き届くようになりました。まだまだ光回線の整備が進んでいない地域があるのですね…。
似たような事例ですが、10年ほど前…2011年(平成23年)7月の地上波・BSアナログテレビ放送終了時にもデジタル放送へ切り替えるための工事が大変込み合いました。
今回のADSL終了に関しても、光回線・モバイルルーターへ乗り換えるための手続きや工事の申込みが殺到することが予想されています。
移行申し込みの集中を見据えて、通信業者各社では数年前から余裕を持ってサービス終了を告知してきました。まだADSLを利用中かつ光回線やモバイルルーターのサービスが提供されているエリアにお住まいの方は極力早めに移行先を検討されることをおすすめします。
乗り換え先候補は主に光回線やモバイルルーター
NTT東西2社とソフトバンクではサービス終了時期が異なりますが、契約者が多いNTTを基準にして考えると大半の地域でのサービス終了まで残された時間はあと2年を切るということになります。
乗り換え先候補としては次の3つが挙げられます。ご存知の方も多いかとは思いますが、おさらいするつもりでご一読ください。
ADSLからの乗り換え先候補
- 光回線(フレッツ光、光コラボ各社等)
- WiMAX等のモバイルルーター
- ケーブルテレビ
光回線
最も有力な移行先はやはり光ファイバー回線(FTTH)でしょう。安定した高速通信が可能で、NETFLIX・Hulu・U-NEXT等のような高画質動画配信サービスやオンラインゲーム、Zoom・Skype等を使ったビデオ会議を利用するなら光回線が前提となります。
ただ、先述のとおり未だに光回線の整備が行き届いていない地域もあるので、申し込む前にお住まいの地域が光回線の対応エリアどうかをしっかりチェックしてから検討しましょう!
光回線の対応可否についてはNTT東西2社のフレッツ光公式サイトや光コラボ各社のサイトでお住まいの地域の郵便番号を入れる等で大まかなチェックができます。
また、携帯電話の契約がau(KDDI)やソフトバンクの場合は光回線も同じ会社に合わせること(auひかり、ソフトバンク光)で携帯料金の割引が適用される場合が多いです。これを機に固定回線と携帯電話の請求元一本化を検討するのも良いでしょう。
WiMAX等モバイルルーターサービス
Original Illust by いらすとや
モバイルルーターサービス「WiMAX」も有力な移行先候補の一つです。体の色が青くなったガチャピンとムックが登場する広告でお馴染みですね。
携帯電話の回線を使ってインターネット接続をおこなうモバイルルーターは、開通工事・配線要らずで手軽に導入できるという素晴らしいメリットがあります。
ただし、使いすぎるとスマホと同様に通信制限を食らい、契約プランによっては通信速度が大幅に低下する可能性があるので注意する必要があります。
「光回線はまだ使えないけれどWiMAXなら使える」という地域も多いです。光回線が整備されるまでの繋ぎとしても十分に検討する価値があるかと思います。
実際に、引っ越しの際に転居先で光回線の準備が整うまでの繋ぎとしてWiMAX等のモバイルルーターを短期契約するケースも多いようです。
WiMAX以外のモバイルルーターサービスとしては、NTTドコモやソフトバンクといった携帯電話会社が提供するモバイルルーター向けプランもあります。
※WiMAXの「本家」であるUQコミュニケーションズは、auブランドで携帯電話事業を展開するKDDIのグループ企業です。
ケーブルテレビ
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読者の皆さんの中には、ケーブルテレビ局を通じて地上波テレビ局やBS局、そしてCS放送のスカパー!等で見られるような専門チャンネルを見ている方も多いと思います。
すでにご存知の方もいらっしゃるでしょうが、多くのケーブルテレビ局では放送サービスに加えてインターネット接続サービスも提供しています。
ケーブルテレビ局を契約中の方は、セット割引等お得な金額でADSLから移行ができるケースがあるので、まずは契約中のケーブルテレビ局へ問い合わせてみるといいでしょう。
乗り換え需要に便乗した悪質商法に気をつけて!
大半の地域でのADSL接続サービスの終了が間近に控えていることから、一部の悪徳代理店による乗り換え需要に便乗した悪質な勧誘商法も蔓延しています。
※NTTやソフトバンク自体に悪気はないのですが…
まだ光回線への移行は考えていない、今のプランから乗り換えるつもりはないのに、あまりにもしつこすぎる光回線の勧誘に困らせられている方も多いと思います。電話にしろ訪問営業にしろ、必要としていない人にとっては鬱陶しいですよね。
営業マン側にも自分の生活があるので
必死になるのはわかるのですが、
あまりにもやりすぎなのではないかと…
乗り換え先を検討する際は「このプランは本当に自分との相性がいいのか」「今より料金が高額になってしまわないか」を冷静に考えましょう。決して営業マンに流されない心構え、そして何よりもあなた自身が納得のいく選択をすることが大切です。
役目を終えるADSLに感謝しつつ、次世代への移行をお早めに!
今回はADSL接続サービスの終了が刻一刻と近付いていることにちなんで、乗り換え先を慎重かつ早めに検討してほしい旨の啓発記事としてお送りしました。
1999年(平成11年)のサービス開始から20年以上。これまでにADSL接続サービスにお世話になった方は多いはず。ブログ活動やオンラインゲーム、動画・音声配信等数々の思い出を作るお手伝いをしてくれたことでしょう。
ADSLは間もなく、光回線等次世代の固定回線サービスへ未来を託してその役目を終えようとしています。私達の生活・文化・交流を支えてくれたADSLへ感謝しつつ、極力早めに次世代回線への移行を検討されることをおすすめします。
私の愛用サービスは「ドコモ光」&「GMOとくとくBB」
参考までに、私の自宅固定回線はドコモ光とGMOとくとくBBの組み合わせで運用しています。
とくとくBBは良心的な価格設定で支持を集めている人気のプロバイダ。高速通信規格に対応したWi-Fiルーターを追加料金無しでレンタルできるのが嬉しいポイントです。
また、NTTドコモの携帯電話ユーザーなら自宅回線もドコモ光に乗り換えると利用金額に応じてdポイントが貯まるだけでなく、請求元を一本化できるので家計の管理も簡単になります。
詳しくは下記バナーから公式サイトをご覧いただき、乗り換え先検討の参考になさってください。
ADSL接続サービス終了の終了が近づくにつれて契約移行のための手続き・工事が混み合うことが予想されます。ADSLからの乗り換えには時間に余裕を持って、より快適なネット環境の構築を目指しましょう。
数年前までの光回線は高額なイメージが強かったけど、
今は良心的な価格で導入できるケースが多いので
ぜひ検討してみてください。